イーブルツイン・イン(スタウト)/ヤン(IPA) Evil Twin Yin and Yang
今日のビール紹介はなんと、同時に2本やります!
今回のビールはEvil Twin YinとEvil Twin Yangです。
日本でビール好きな方はたぶん「Mikkeller」(ミッケラー)という醸造所のビールと出会ったことあると思う。Beer Geek Brunchや1000IBUで人気になってる、デンマークのブリュワリー。ミッケラーのオーナーさんはMikkel Borg Bjergsoという方で、実は工場でビールを最初から最後まで作るんではなく、レシピを考えて材料を集めるだけ。実際のビール造りは本当の醸造所に委託して、「ミッケラー」のブランドで販売する。これが「gypsy」や「phantom」ブリューワーという、珍しくはないけど普通でもないビールの作り方。
実は、Mikkelさんは双子の一人。もう一人、Mikkelさんにそっくりの双子がいる。名前はJeppeで、JeppeさんもMikkelと同じようのgypsy brewer。Jeppeさんのビール会社名も、なんと「Evil Twin Brewing」(悪魔の双子)。
ニュースやブログによると、JeppeさんとMikkelさんはそんなに仲が良くないらしい。もともとJeppeはお店やってて、そこでMikkelのビールを売るという形だったけど、Mikkelは自分でバーを開いてから、だんだん仲悪くなってしまった。そのあとJeppeがEvil Twinをやり始めてちょっとライバル感が高まってきたんじゃないかなと思う。
まぁ、話は面白いけど、同胞抗争は私たちの消費者とそんなに関係なくて、MikkellerもEvil Twinも、両方ともすごく美味しいビール作ってるからBjergso家の家庭争議を放っておきましょう。
今日のビールはこれです!
Evil Twin Brewing の Yin (陰)とYang(陽)!
まず、Yinから。
- 原産地:ブルックリン、NYC、アメリカ
- スタイル:Imperial Taiji Stout (Taiji =「太極」だって。(さゆこ、ありがとう!))
- ABV: 10%
- 容量(瓶):350mL
これがビッグスタウト。アロマは甘い感じでコーヒー、チョコレートケーキ、キャラメル系。アロマは甘い系だけど、味はそれほど甘くなくて、ダークモルツの苦味とホップの苦味で甘さをバランス。結局、パンチの効いた濃くて味がしっかりしてるスタウト。
そして、Yang。
- 原産地:ブルックリン、NYC、アメリカ
- スタイル:Imperial Taiji IPA
- ABV: 10%
- 容量(瓶):350mL
これもビッグIPA。ホップの性質はStone IPAに似てて、フルーツや柑橘系より花、松の木、ハーブ系の香りがメイン。程良いホップ苦味もあり、でも一般のウェスト・コーストIPAよりモルツの甘味が残ってて、フルボディのイースト・コースト・ダブルIPAに近い味わい。
最後、Yin & Yangのハーフ・アンド・ハーフ!
実は、このビールは単独で飲んでもいいけど、正しい飲み方はハーフ・アンド・ハーフ!
割合は自由だけど、名前の通り「ハーフ・アンド・ハーフ」の5対5が普通。こうすると、IPAはスタウトの濃さをカットして、より飲みやすくなる。スタウトも、IPAの苦味を調和するので、よりスムーズに感じるけど、IPAのホップの香りはまだ少し残るので、かなり味わい深いビールになる。不思議だけど、Yin & Yangは別々より一緒で飲んだ方が飲みやすくて度数10%のビールの感覚はない。
今まで、適当に作ってあるハーフ&ハーフはどうでも良かったけど、ハーフ&ハーフ専用のビールを使ったら、本当にうまいハーフ&ハーフができると思った。素晴らしい。