Made in Kumamoto陶器生ビール持ち帰り瓶(グラウラー)プロジェクト開始!


Made in Kumamoto陶器生ビール持ち帰り瓶(グラウラー)プロジェクト開始!

去年からvoyagerが並木坂の陶物亀屋の平沢 さんとこっそりコラボしてます。

voyagerでホットドッグやソーセージ注文したことありますか?ホットドッグが載ってる「VOYAGER」と書いてあるかっこいいお皿は平沢さんの作品。

 

voyagerが酒類の小売免許を取ることで、待ちかえりでビールなど販売できるようになりました。瓶や缶だけでなく、ずっとやりたかったのは「グラウラー」というやつ。

2Lのグラス製グラウラー
2Lのグラス製グラウラー
1Lステンレス製グラウラー
1Lのステンレス製グラウラー

アメリカやヨーロッパのビールマニアックにはグラウラーが大人気だけど日本ではまだまだそんなに知られていません。「グラウラー」というのは、生ビール持ち帰り専用の瓶のこと。1Lから2Lのものが多い。海外では、グラウラーを持って、近くのブリュワリーやビール屋さんに行って、新鮮な生ビールを買って帰って飲むという習慣があります。バーベキューの時など、友達と一緒に飲むときに最高。特に瓶と缶までいかない、限定やレアなビールは樽生しかなくて、持ち帰りするならグラウラーしかありません。

でも、よく考えると、海外より、グラウラーが日本に適切ではないかなといつも思ってます。

なぜかというと:

  1. 日本は花見文化や外でバーベキューする文化が強い。
  2. 昔から日本酒や焼酎の量り売りの文化も強い。
  3. 瓶や缶をまとめ買いしても値段が高いまま。グラウラーはお得。
  4. グラウラーは洗えばすぐ再使用できる。瓶と缶のリサイクルよりエコ。
  5. アメリカなどはある程度お酒を飲んでも運転しても大丈夫。なので気になってる生ビールあれば、飲んで帰っても大丈夫。日本は一滴でもダメなので、気になってる生ビールあればグラウラーで持ち帰りするしかない。

グラウラーについて、より詳しい情報は以前書いたグラウラーのブログを読んでください

 

日本にはグラウラーがぴったりだと思うけど、全部輸入しないといけないので、数が少なくて値段が高くて、なかなか根付かない。

「輸入が高いなら。。。」

「輸入するのが高いなら、日本で作れば?」という考えから、voyagerのお皿でお世話になった平沢さんに連絡しました。

私がPortland Growler Co.にインスパイアされたけど、平沢さんと話したら、偶然に同じものを見たことあって、もともとちょっと興味あったということが分かりました。

ポートランドグラウラーもかっこいいけど、もうちょっと和のテーストが入ってる陶器グラウラー作れば面白いなとお互いに思い、当プロジェクトを始めました。

「じゃ、作ろう!」

キャップのサンプル
キャップのサンプル

まずはプラニングからスタートしました。

グラウラーの蓋がボトルネック(駄洒落ですみません)になりそうだったので、いろいろ探して、蓋を作ってる工場からサンプルを頼みました。蓋は簡単にカスタムで作れないので、グラウラーのネック部分を蓋部分に合わせるのがベストでした。

基本的な作り方についても考え直さないといけませんでした。平沢さんは普段、手で1個1個作品を作っていくんですけど、毎回手で作ると、ネックの寸法にちょっとしたブレがあり、蓋がしっかりはめなかったりするんじゃないかなと思い、型を使う「スリップキャスト法」という方法にチャレンジすることにしました。型を使うことで、すべての作品がまったく同じサイズになり、品質管理がやりやすくなります。

とりあえず、ネックの部分が一番大変そうだったので、そこからスタート。

「あっ、揺れてる。。。?!」

みんながご存知のとおり、2016年4月14日と16日に、熊本に大きいな地震が2回ありました。運よく工房やお店の建物には大きいな被害はなかったが、平沢さんが作っていた途中の作品や作ったばかりのもの、ストックのもの、強い揺れで落ちたりして、たくさん割れました。ボイジャーは奇跡的に瓶ビールは一本も割れなかったが、ウィスキー系などが数本、そしてなかなか高いクラフトビール専用のグラスはほぼ全部割れてしまいました。回復などで手がいっぱいになってしまい、グラウラープロジェクトを一旦ストップしました。

6月頭ぐらいに、久しぶりに平沢さんのとこに行って、工房はどうなっているかを聞きました。特に建物が古くて心配だったが、建物も平沢さんが元気そうで安心しました。試作段階まではまだ行ってないと思ったものの、いきなり平沢さんが最初の試作を出してくれました。

「試作を作ってみると。。。」

平沢さんが最初に作ったのはネック部分を二つ。これでまず蓋を閉めることができるかどうか、蓋をグラウラーに固定する部分がちゃんとはめるかどうか、というところをチェックしました。

ネック部分だけの試作
ネック部分だけの試作(焼く前)

これが終わったら、早速本物の試作を作ってくれました!こんな感じ:

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試作1号、2号

かっこいいよね!さすが平沢さん。左はオフホワイト、右が緑と茶色の個性的な模様。すごくかっこよくて、モチベーションがさらにアップ。

「まだまだだな。。。」

見た目はすごくいいけど、まだいくつかのポイントを改善しないといけない。

まず、蓋のところはやっぱりちょっと緩くて、しっかり閉まらないので、蓋がしっかり閉まるように口の部分を太くして、ネックの部分を細くする必要があります。

次、ガラスと違って、陶器の表面がわりと粗くて、ざらざらしているところで泡が立ってしまう。コップとかだったら別にいいかもしれないけど、グラウラーの中に泡が立つと不便なので、グラウラーの内面をよりスムーズにしなければなりません。

他には、形を変えたり、ハンドルを付けたり、スリップキャスト用の型を作ったり、革製品を作ってる人とコラボしてストラップを作ったり、ちゃんとした商品を販売するまでいろいろ解決しないといけないけど、すごく楽しみ。

「今からすること」

最初からやろうと思っていたのは、クラウドファンディングでお金を集めることでした。どのぐらい売れるか分からないので、クラウドファンディングを使うと、予約制みたいな感じで作ることができます。これでリスクが少なくなって、ある程度カスタムの注文を承ることもできます(プラス何千円のサポートでカスタム色や名前入りのグラウラーを注文するなど)。もうちょっと試作を作ってからクラウドファンディングをやるので、タイミングが決まったらまたここでたくさん告知するぞ!

「くまもとグラウラー」がヒットになると、日本のクラフトビール界が盛り上がり、熊本も盛り上がり、花見も盛り上がるのですごく楽しみ!

絶対成功させる!

拡散やシェアもよろしくお願いいたします!私と平沢さん二人だけで力が足りないので、みなさんのご協力やご支援、よろしくお願いいたします!絶対楽しい、みんなの誇りになるプロジェクトにします!

がまだせ熊本!

– Jason